暑い日が続いています。
工房にはエアコンがなく、汗をかきながら作業をしています。
そんな中、仙台で最後の靴職人 S さんに、ハンドソーンウェルテッドの続きを教えていただけました。
2ヶ月ぶりです。
今回は、出し縫いと仕上げ。
まずは本底を釘で止め、はみ出した部分を包丁で削ります。
次に、出し縫いをするための溝を掘ります。
本底に薄く切込をいれ、革を起こし、その際に溝を掘ります。
そして、出し縫い用の糸を作って、いよいよ縫っていきます。
出し錐で穴を開け、先端に毛針をつけた糸で縫います。
これがなかなか大変!
出し錐は、ポキポキ折れ、その度に心もポキポキ。
片足縫うのに5時間以上かかりました…
出し縫いができたら、起こした革を倒します。
うっすら縫い目か浮き出ていて、つま先の方に釘の穴が空いているのが、
手縫いの証拠で、カッコイイのだそう!
コバの部分を包丁、木ヤスリ、ガラス、紙ヤスリで整えます。
カカトは革を積み上げて作ります。
リフトもつけて、コバと同様整えます。
ここから仕上げになります。
出し縫いの細革部分にコテを使って、1つひとつメツケしていきます。
あとは色を塗って、ワックスを塗って、出来上がり!
木型を抜いて、甲革を磨いて、完成です。
時間はかかりましたが、無事に完成しました。
教えてくださった靴職人Sさん、本当にありがとうございました。
この7月で、カルツを始めて3年になります。
その節目に、このように靴作りの大先輩に出会え、技術を教えていただけて、とても嬉しいです。
人との出会いの大切さを、改めて実感し、感謝しています。
これからもまた、頑張っていきたいと思いますので、
よろしくお願い致します。